11月22日(土)、JRPS沖縄の主催で、県内では初めてとなるブラインドメイク体験会を開催しました。
当日は、日本ケアメイク協会から化粧訓練士3名(うち2名は県外から)とフルメイク実演者1名をお迎えし、午前と午後の2回に分けて実施しました。
日本ケアメイク協会は、視覚に障害があっても鏡を使わずに自分でメイクができるようになることを目指し、ブラインドメイクの普及や化粧訓練士の養成などを行っている団体です。
今回の体験会では、参加者の手の感覚を生かしながら、自分の手でメイクを仕上げるためのコツや手順を、ていねいに指導していただきました。
会場に集まった参加者の多くは、最初は緊張した様子でした。
しかし、実際に肌に触れながらベースメイクやリップメイクを体験していくうちに、訓練士との会話も弾み、少しずつ表情が和らいでいきました。
体験を終える頃には、参加者のみなさんが笑顔で感想を語り合う姿が印象的でした。
見えない、見えにくい状態になってから「以前のようにメイクをするのは難しい」と感じていた方にとって、自分の手でメイクができるという実感は大きな自信につながります。
「またメイクを楽しみたい」といった声も聞かれ、ブラインドメイクが日常の生活や心のあり方を前向きにしてくれる可能性を、改めて感じる機会となりました。
JRPS沖縄としても、今回の体験会をきっかけに、より多くの会員のみなさまにブラインドメイクを体験していただきたいと願っております。
最後に、ご協力くださった日本ケアメイク協会の化粧訓練士のみなさま、フルメイク実演者の方、そしてご参加くださったすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます。

当日は悪天候にもかかわらず多くの方々にご来場いただきました。
今年の講演は、「「合理的配慮」について~配慮を求める側が理解しておきたいポイント~」と題してNPO法人View-Net神奈川の小泉暁美氏にご講演いただきました。小泉さんには、「障害の社会モデル」の考え方を基礎に「合理的配慮」の真の意味についてご説明いただき、私たちが理解しておかなければならないポイントを学ぶことができました。
また、患者・家族の交流や福祉機器の展示なども行いました。